金色の庭で
作詞:みとせのりこ 作編曲:太田光宏
傾く陽が花たちと あなたを縁取る
鎖ざされて守られたこの庭が好きだった
さら流る髪の淡くたなびいて
陽に透ける指の細い儚さ
横を向く頤[おとがい]の間[はざま] 一瞬[ひととき]の画[え]と
閉じた本の中に 消えた言の葉
僕たちはきっと 二度と届かない何処かへ
離れてもずっと わかりあえるから
僕たちは 離れてもいいんだ
祝福に満ちたこの庭の先へ 隔てられたとしても
終わりかけた季節が 僕らを彩る
蝋梅の残り香と まだ遠い夢見草
ゆら響く遠い賛美歌[うた]の清[さや]けさと
冷え切った指に触れた指先
神様の掌[て]を零れ注ぐ雫ひとひら
振り向くあなたの目に 映る金色
僕たちはきっと 一緒にはいられないから
ひとりでもずっと 淋しくないように
僕たちは 思い出をつくろう
それを繰り返し繰り返すだけで 生きていけるような
僕たちはきっと 二度と届かない何処かへ
離れてもずっと わかりあえるから
僕たちは 離れても いいんだ
この先も ずっと死ぬまで 生きていける、だから
僕たちは 離れても いいんだね
僕たちは 離れても いいんだね