30.「大人のチェリー」

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チェリーや苺ってPH着はじめの子供の頃から全く興味がなくて、いつも無地ものの繊細なのとかチェック地味服ばかり買っていたせいか、ショップでも「のりこちゃんのイメージじゃないよね」と歴代担当さんにも言われつづけてきました。

どうも子供っぽくてバカっぽい(失礼;)イメージがあって、おまけに直球すぎて可愛さの押し売りみたいでもうそれだけでお腹いっぱいって気分で、ほんとに子供の頃には全然手を出す気にならなかったんですね。まあ、つまりわたしはその頃はほんとにバカで子供で、それを強調するようなものをつけるのは怖かったんでしょう。

でも最近になってやっとなんとなく魅力がわかってきました。と、言ってもやっぱり大多数の方々が思うのとはかなり違うと思うんですけど。

単純に可愛いと思うというより、花にはないこの赤の色がきれいだとか、そういうことと、或いはわざとちょっと頭の悪い女の子みたいに装いたいときがでてきたんですね。アタマの悪い女の子って、ときにものすごく可愛いことがあるでしょう。常識も何もかもうっちゃって本能のまま、好きなものには猪突猛進、一途でひたむき。凶暴で獰猛で、肉食の小動物みたい。

…て、まあ、きっとこういうのってPHにもロリィタ系にも共通の、ひとつの「オンナノコ」像なんでしょうね。昔は大嫌いだったそういうものの中にも、「これがホントに覚悟すわってやってるんなら素敵じゃない」と思える部分を見出せるようになってきた。人間の円熟というやつですか。>ヲイ;

そういうハタ迷惑で本能まんまの人間像は、はっきり言って敵は多いです。でもその犠牲を払う覚悟があって、それでも負けない潰れない、かつ人に最小限の迷惑しかかけない努力ができる(←これはとても重要)なら、それは生き方として認めたい。ああ、勿論そこに生き方としてのスマートさや統一された美学、在りようとしての美しさがなければ許せませんけどね。>結局心が狭いのか; そういうヒトは、チェリーだけでなく、絶対に梔子も似合うのだ。…そう、イメェジは戸川純(爆)。

そして何気にアーミー系のものと相性がいいことが発覚。迷彩とデニムに活躍のチェリーです。苺と大差ない扱いですか。でも苺よりはひねりがあると思うのですが。

…結局可愛く使ってあげてないなあ;;

買わないつもりが一目惚れのチビチェリーコサージュ。チェリーっていうと子供っぽいイメージで全然興味なかったんですが、このコサージュを見てチェリーのイメージが変わりました。こんなに大人びた配色にもできるんだって。コサばか10年余、久々の目から鱗でした。