09.「約束の花冠」

PH92 しろつめくさコサージュ

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わたしが一番初めに買ったコサージュは、これとほぼ同型の、88年のもの。そのコサージュはキルシェのライヴ当日、電車の中で置き引きにあったかばんにつけていて、その後かばんは見つかったのにコサージュは戻ってきませんでした。これは所謂リサイクルで見つけたものです。花の染色で92年のだってわかる。(←マニアック・笑)

花言葉は『約束』、といえば、白つめくさのこと。何度もかいてますが、個人的にはかつての初心者時代、この花のコサージュが自分のワードローブには万能選手だったので、オススメコサの第一です。しろつめくさは重ね付けもしやすいし、チェックの服によくあって、他ブランドものもうけいれるフトコロの深さがポイント。ただ、大人の女性に向いたコサージュではないので、わりと10代~20代の子や、フォーマルっぽくない肩の力の抜けた休日の着こなしに。カジュアルものとも相性いいんですよ、デニムにしろつめって甘くなりすぎないし。

しろつめくさのコサージュベルトが欲しくてずっと出るのを待ってるんですが、出てもショボいか、ショウなんかで見て気に入ったのは参考商品(売り物じゃない)なんですよね~~;;)で、いつも涙を飲んでます。しろつめくさは子供の頃編んだ花綱のイメージが強くて。河原なんかには一面に群生してるから、いくらでも豪華につくれてしまうでしょう?そのせいかよほどいいものでないとコサージュベルトは見映えがして感じないんですね、やっぱり本物の花はそれだけできれいだから。いつだったかビッグサイトの脇に咲いてる西洋しろつめくさを摘んでスペースに飾ったけれど、あれはどんなコサージュよりやっぱりきれいでした。

子供の頃は、よくひとりで黙々と花綱を編んで遊んだものでした。編み方を知らなかったんだけど、何故だか誰にもきけなくて。
しろつめくさは、草野原にすむ姫君の冠。

このしろつめの特徴は斜茎という、布を巻いただけのやわらかくたれさがる茎。その斜茎もクローバーの葉も、他の時期に出たしろつめコサに較べてかなり色が淡く染められていて、春~初夏をイメージしたものなんだなと感じます。花も手もみでくしゃっとふわっと仕上げられていて、全体に淡い甘いしろつめです。

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…というわけでちょっとアップにしてみました(笑)。こんなです。手もみしたみたいな柔らかい花弁がランダムに重なってて、昔から日本の河原に咲いてたようなしろつめの型です。「1.小さな花飾り<定番>」で紹介しているWWのチビしろつめとは花の加工も違うし、茎や葉の色が濃いWWのコサとの違いがわかると思います。