WW02春 しろつめくさコサージュブレス
久々のしろつめです。しろつめくさは通年でつけてても不思議とそんなに齟齬を感じない花ですが、やっぱり旬は春前~初夏だなあと思います。装いの場合の花の旬て、その花が咲く前~盛りまでなのですよね。花が下り坂に入ったら、もう別の花の旬を追う。って、これはキモノ的な考え方ですけど。
カネコ業界(?)では、金子センセイの”季節なんか気にせずに好きな花を好きなときに好きなように。冬でも鈴蘭だってあり”というような言もあって、四季を無視してでも「これが好きなの、着たいの!」っていう”感情の高まりや発露のほうが可愛い、美しい”という考え方が主流。「好き」が高まったときの幸せオーラって、どんな人でもキラキラですもん、カネコセンセイの考えってそういうことよねーと感じたりします。
「わかってるけど好きなんだもん!」と冷静かつハイテンションに押し切る気持ちの強さが美しさの原動力。そしてこの考え方の方が、ワードローブにデッドができないので合理的だと思います(笑)。
が、みとせのりこは小心者のためか、キモノを着る趣味があるためか、やっぱり旬の明確な花は旬を過ぎるとつけにくい…特にシングルフラワーブーケは旬を守りたい性質です。一輪ものや、逆にミックス(同じしろつめでも「39.冬の海に」とか)になってるとそんなに気にならないのが不思議ですけど(笑)。
そして何故かブレスはあまり手首にはつけないです。みとせ的流儀では、手首につけるなら、パフスリーブの袖口のいちばんすぼまったところに、袖口フリルに埋もれさせつつ(笑)つけるのが主流。あとはじゃあどうやって使ってるかといったら、二の腕に巻いたり(マトンスリーブの細いところとパフの境目につけるととても可愛い)、あとは相変わらず頭コサです(笑)。
これ、なんか今までのしろつめとビミョウに違うなあ、と思ってたら、このしろつめは染花さんが請け負ってないんだそうです。それでなんとなくニュアンスが違うのかー、と、妙に納得。むかーーしのIBの梔子もものによっては染花さんじゃないらしいので、工房による手癖ってのも侮れないものです。
初めて装着してる状態でコサ登場(笑)。ブレスって前のときも思ったんですけど、つけてないと何かわからないというか、イメージわかないですよね。写真がヘタなので、死人の手みたいですけど;;
花びらの重なり方が前のにくらべて規則的。 グログランリボンで巻かれていて、しろつめにしてはカントリーになりすぎずいい感じです。
内側はこんな風になります。…合掌、って感じだな、この写真も(笑)。
カネコを着ない方には疑問のようなのですが、コサージュブレスもコサージュベルトも、特にピンや留め具はついていません。土台の茎はワイヤが芯材になっているので、ワイヤどうしをくるくると絡めて留めるだけという、ちょっと聞くと実に頼りない留め方をします。
…実際、実に頼りなく、稀に絡めてあったワイヤが解けて、気がついたらついてなかった!などという悲劇もあるそうです…(幸いにして未体験)。