◆Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection- [Best of]

クロノ・クロスでお世話になった光田康典さんの
ベストアルバムが発売になったそうです。
Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection- [Best of]

実はこのCDの存在自体を、つい先日リスナーの方から
教えていただきました(笑)。
意外に思われるかもしれませんが、この業界、
提供したヴォーカルのCDへの再録などについては
特に歌い手には連絡が来ないことの方が多くて、
CDが出た後にサンプルが届いて知ることもあれば、
今回のようにリスナーの方が知らせて下さって知ることもあり、
中には全く知らないままCDが出ていてさらにそのまま廃盤に
なっちゃう、なんてこともあったんだろうなーと思います。
知らせていただいてサイトを拝見したら、
すばらしいメンバーですばらしい楽曲の再録集ではありませんか!
これは是非みなさまに聴いていただきたい!と思い、
勝手ながらブログに掲載する次第であります。
みとせの唄っている曲は2曲。「盗めない宝石」は皆様よく
ご存知だと思うのですが、「銀色のライカ」という曲は
『テンプランツ2』というコンピレーションアルバムに
収録されていた楽曲で、作詞は工藤順子さんです。
音楽を始める前から工藤さんの大ファンでしたので、
ご一緒させていただけてほんとに嬉しかったのを憶えています。
自分が作詞をする上で影響を受けた作詞家をあげよ、と言われたら、
工藤順子さんと小峰公子さんは必ずあげるくらい、
むかしも今も変わらず尊敬している作詞家です。
詞をかく人はたくさんいますが、曲とともにあるための詞、
「歌詞」の存在意義をきちんと理解して詞を書いている人は少ない。
「銀色のライカ」の詞は唄っている間も聴いているときも、
作詞家というのは詩人であり、等価で音楽人なのだということを
深く感じさせてくれる詞でした。
そういう詞というのは普通に聴けばすばらしく詩情に溢れたものなので、
そんな難しいことを全く感じさせないところがまた
アイデンティティでもあるのでしょう。
優れた作詞家というのはとても奥ゆかしく美しい才能の
あり方なのだなと思います。
わたしもそういう作詞家でありたいと常々思って詞を書いていますが、
目指す場処への道のりはまだまだ長いです。