◇カオスと帯と歯車と

8月9月はたまたまいろいろ重なってしまいカオスな修羅場で、
鬼のような作詞週間を終えて鬼のような収録週間を迎え、
終わると倒れて起き上がったらまた鬼のような作詞週間を…
のエンドレスサーキュレイション。
このループに嵌ると必ず作詞修羅場中に腰に支障が出る。
おかげで作詞期間中はずっと浴衣に帯。
帯というやつはコルセットがわりにちょうどいいのであります。
わたしは本来この筐体では出せない筈の声を出しているそうで、
発声のために長年気づかないまま無理のある筋肉の使い方を
し続けて、骨格を思いっきり歪めてしまったらしいのです。
だから整体に行っても唄えば一発で戻ってしまう。
でもかわりにそのおかげで本来出ない筈の声をずっと維持できて
いるのだそうで、むしろ歌い手としては奇蹟的な幸運なのかも。
つまるところ職業病なので、のほほんとおつきあいしております。
歪んだ骨が硬い音を立てるたび、自分の中に歯車を感じる。
機械化したような気分になって、妄想が膨らむのもまた愉し。