憑キ物事始メ

関東では松も明けたこんな日に、今頃新年のご挨拶を申し上げます。
明けましておめでとうございます。怠惰であいすみませぬ…。
今年は生まれて初めて明治神宮に参拝して参りました。
東京生まれで東京育ち、なのに生まれて初めての明治神宮。
いや、正月のニュース映像などを見るとあまりの混雑に恐ろしくて
近づく気にもなれませなんだ。
商業化された観光名所のようなチャラいのを想像して行ったんですが、
南の大鳥居は本当に巨大で、塗られていない古色ある風情と貫禄とに圧倒され、
鎮守の森は広くしんと澄んで、神様に謝罪してひれ伏したくなりました。
すみませんすみません神様、舐めておりました。
人のいない時期に是非来たい。
思えば真夏、死にそうな気温と湿度と排気ガスの中原宿駅に降り立つと
同じホームなのに新宿方面へ向かう側だけに縦に空気の断層ができていて、
そちらの面だけ壁のように気温も低く空気も済んで感じられたことが多々あった気が。
そして本殿にお参りをして、北の鳥居の方へ抜ける道を歩いていたら、
突然頭に何かがバサっと。 友人に見てもらったら、髪に落葉の小枝が
ついているとのこと。 絡まってしまっていてなかなか取れません。
連れに漸う外してもらったら、5枚葉のついた枝先でした。
「目をつけられましたねえ(笑)」
と友人に笑われつつ、へんなもん連れて帰らなければいいや、などと軽口で
言ったものの、 潔斎の森の中に「へんなもの」なぞいるはずはないのでした。
友人の指摘が正しい。
今年から無理はしすぎずやりたいことを自分らしくやって行きたいと
そう祈念してすぐのこと、英霊の恵みと加護があればよいなあと願って
思っております。
締め切り目前の作品があるのでお休みはお終い、只今今年初の修羅場中です。
もとの世界に戻ってまいりますので、皆様どうぞ今年も宜しくお願いいたします。