紅廓

紅廓

建て増しに建て増しを繰り返してあちこちに段差や不測の中庭ができてしまっている、繁盛していた茶屋や旅館にはそういう建物がよくあったそうです。渡り廊下にも飾り格子を配したあたりが楼主の羽振りのよさを表すような。 錦紗縮緬に大輪の牡丹柄を染めた大振袖は紫、花くすだまのに蝶の帯はだらりに結んだ舞妓衣装。タイトル通り花街の舞妓をイメージして描いています(おろし髪なので史実とはあってませんが)。実は階段フェチのみとせのりこ、階段が構図内になくても、こういう段差の複雑な絵を描くときは見えないところにある階段を妄想して悦に入っています。


水溟宮トップへ
Favoriteトップへ