47.「あたたかな雪」

WW99冬 単色ブーケコサージュ

47white_99ww

花は勿論、茎も葉も全て白で統一されたコサージュ。97~99年頃に何度か見た気がしますが、こういうタイプのものはカネコ系では珍しいと思います。(染花さんのオリジナルにはけっこうあります)

幅広のサテンリボンも花型も花の種類もクラシカル。ローンにつけるにはやや重く、ラインも硬め。派手色のブーケ柄とかには負けそうだし、重めジョーゼットのポリ無地とか、ブロード無地とか、そういったものにあわせる感じのコサージュです。(…でもつけちゃいますが、ローンに;)

このコサージュ、入荷当日もそれ以降も、店頭ではこの白は見ませんでした。いきつけのショップにはわたしの予約分一個しか入らなかったらしいです。茶やベージュは入荷から数日はみかけましたが、あっという間に見当たらなくなりました。

でも人気商品だったかというと、そうじゃなかったなかったと思うんですね(笑)。さっきもかきましたが、代表的な木綿のカネコ服のラインにオールマイティに合うコサージュじゃないですし、引く手数多で完売っていうコサージュには見えないです。

じゃあなんでかって言ったら、担当さんがいうには実は生産数が少なかったらしいです。そういえばリサイクルでも全然見かけないので、ほんとに数が少なかったのだと思います。たまにそういうものすごく数が少ないコサージュっていうのがあります。

オールホワイトといっても、本当の白ではなくて、キナリがかった白~キナリへのグラデーション。冬に出たので雪をイメージしていましたが、冷たい色ではなくて、どちらかといえばあたたかな、雪の日に手元をあたためるミルクのような色です。
花やりボンだけでなく茎も葉っぱも白の珍しいコサージュ。このシリーズは他にもベージュと茶がありましたが、それも茎から葉まで全部同一のトーンでできていました。クラシカルな雰囲気の逸品。
カタログにも地味~に(笑)載っかってますが、とりあえず全部白のコサージュ、わたしが買わずに誰が買う!?という自分内でのネタ心理も働き即購入を決意。しかし実はこの白より、茶かベージュのほうが使いやすかったかもしれません。でもいいの、満足。…白(ほわん)。

47white_00ww_02薔薇は木綿で剣弁咲きの現代風、小菊はベロア。鈴蘭はいつもの鈴蘭ですが、同じ白でも素材が違うのでちょっとずつトーンが違います。白のこれを、ヴィクトリア風に白襟+黒の服につけるとコテコテクラシカルでなかなかいい気分なのですが、クラシカルな感じにしか使えない用途限定コサのため出番が少なくてちょっと可哀想です。ゴメンよぅ。