46.「娘歌舞伎花」

WW 03冬 和調小花コサージュ

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コレクションで見た瞬間に「段鹿の子!」と思ったコサージュ、いろんな配色のものが出ていましたが、わき目もふらず買うならこの赤×水色と決めていました。

赤×水色なんて、西洋文化の配色が浸透した現代の日本では珍しく見えますが、江戸時代までは普通にごろごろしていた配色で、今や歌舞伎などでしかお目にかからなくなりましたが、「段鹿の子」の色といえばピンとくるでしょうか。
西洋の赤と西洋の水色で組み合わせたら奇異な色合わせになりますが、日本古来の赤と水色を合わせればベストマッチという、民族文化の伝統の不思議なのです(ロイヤルブルーとフューシャピンクの取り合わせに似ていると思います。あれを日本の青と桃色でやったらとんでもないことになる)。

冬企画の商品ですが、和調にしては花の種類を特定できないコサージュなので、季節に関係なく通年使えるのが便利です。みとせは夏の綿無地ミックスの和調仕様によく使っております。シーチングやローン、デニムなどのシンプルコーディにアクセントとしてつけて、足元は下駄(笑)。お気軽和調の出来上がりです。

和調は服を買うときも赤を意識して色を選ぶのですが、このコサージュは水色ベースでも、赤が入っているため他の企画の和調にもそこそこ使いまわしがききました。
この上はせっかくなので頭コサにも活用したいと思っております。

リリアンの房がついた和調の小花コサージュ。
小花の型そのものは普通の洋風なコサージュに入っているものと変わりないのですが、花弁の色の合わせ方に「和」趣味がよく出ていると思います。
だらんと下がった房も簪の風情で和風を強調。